フードデリバリーを3年続けると、いくら稼げるのか。
これから始めようか迷っている人にとって、たぶん一番知りたいのはこの数字だと思う。でも、実際の金額を、包み隠さず出している人は、意外と少ない。良い月の数字は語りやすいけど、悪い月のことは、あまり語りたくないものだから。
僕は始めた日から、売上を漏れなく記録してきた。そのすべてを公開しようと思う。
僕の場合は、3年で約760万円だった。
良い月も、悪い月もあった。前の年より落ち込んだ年もある。それでも全部を隠さず出すことが、大事だと思っている。だから、まずは全体像の話をしてから、各年の詳細を伝えたい。
3年間の売上、包み隠さず全部見せます
フードデリバリーを始めたのは、2023年の3月。それから2025年12月までの3年間の売上は、合計7,599,924円だった。僕は現在、Uber Eats・出前館・Rocket Nowの3社で配達をしている。ただRocket Nowを始めたのは2026年2月からで、この3年間の数字はUber Eatsと出前館、2社の合算になる。
年ごとに分けると、こうなる。
- 2023年:2,698,753円(3月から始めたので10ヶ月分)
- 2024年:2,345,376円
- 2025年:2,555,795円

3年で760万と聞くと、きれいに右肩上がりで伸びていったように思ったかもしれない。でも、実際はそうではなかった。2024年は、前の年より落ちている。数字には、はっきりと波があった。
月ごとの推移で見ると、その波がもっとよく分かる。

一番売上が高かった月は、2025年11月の404,308円だった。月の平均でならすと、約22万円になる。
同じ副業でも、月ごとの波は大きい。この波には、二つの理由がある。ひとつは、僕自身がその月にどれだけ走ったか。もうひとつは、時期による需要の差だ。フードデリバリーには繁忙期と閑散期があって、同じように走っても、時期によって売上は変わってくる。
→ 繁忙期と閑散期。フードデリバリーの売上には、季節の波がある
良い数字だけを見せることもできたと思う。でも、良い月だけを切り取っても、これから始める人の役には立たない。だから、全部そのまま出すことにした。ここから先は、この3年を1年ずつ振り返っていく。
2023年:一台の中古自転車が、すべてを変えた
始めたばかりの2023年は、今振り返っても一番勢いがあった年だった。ただ、最初からそうだったわけではない。
3月、僕はボロボロの自転車で配達を始めた。初日の売上は、600円だった。
→ Uber Eatsを始めた日、1日の売上は600円だった
自転車は、何年も前に人から譲り受けた、普通のものだった。これが、稼働中に何度も故障したし、坂道は立ち漕ぎで登るしかなく、正直に言って、しんどい1ヶ月だった。そんな思いをしながら稼働した3月の売上は、43,202円。
流れが変わったのは、4月1日だった。
その日、僕は中古の電動アシスト自転車を約5万円で買った。これに乗るのが、まず楽しかった。坂道も座ったまま登れる。楽しいから走る。走れば、売上が目に見えて増える。数字が増えると、もっと楽しくなる。また走りたくなる。そういう良い循環に、きれいに乗れていった。この中古自転車を買った話は、別の記事で詳しく書いている。
→ 3月4.3万→4月22万。フードデリバリーの売上を約5倍にした、中古の電動アシスト自転車
その勢いのまま、年末まで走り続けた。3月に43,202円だった売上は、5月には約28万円、8月には約36万円まで伸びた。この年の稼働日数は、年間で259日。4月以降は少ない月でも23日、多い月は30日で、ほとんど毎日走っていた。苦しくて走っていたというより、楽しくて気づけば走っていた、という感覚に近い。
始めた年に、この好循環へ乗れたことは、今思えば大きかった。まったくの未経験から、収入という手応えを最初に掴めたからだ。
2024年:稼働が減ると、収入も減る
ところが、次の2024年で、売上は落ちた。
約270万円だったのが、約235万円へ。35万円ほどの前年割れだ。
ここで一つ、正確に言っておかないといけないことがある。2023年は、3月に始めたので10ヶ月分の数字だ。対して2024年は、まるまる12ヶ月ある。稼働できる月が2ヶ月も多いのに、それでも売上は前の年を下回った。月の平均でならすと、2023年は約27万円、2024年は約20万円。1ヶ月あたりで見れば、2024年は前の年の7割ほどまで落ちていた。
理由は、はっきりしている。稼働した日が減っているからだ。
2023年に259日あった稼働日数は、2024年には201日まで減った。特に前半がひどくて、1月から3月は月に13日か14日しか走っていない。前の年に毎日のように走っていたことを思うと、明らかにペースが落ちている。
何か特別な事情があったわけではない。ただ、少し慣れてきて、飽きが出ていた。借金は少しずつ減ってはいたけれど、劇的に減るわけでもない。ゴールが遥か先にあるマラソンの途中で、ペースが落ちてしまったような感覚だった。正直に言えば、稼働しようと思えば稼働できた日に、サボってしまった。
そして、この年の落ち込みは、フードデリバリーという仕事の性質をそのまま表していた。
フードデリバリーという仕事は、配達した分だけが売上になる。逆に言えば、配達をしなければ、収入はその瞬間にゼロになる。昨日どれだけ稼いでいても、今日走らなければ、今日の売上は立たない。月の売上、年の売上は、この一日一日の積み重ねだ。フードデリバリーは、こういうフロー型のビジネスだ。流れを止めれば、そこで終わる。
だからこそ、稼働し続けることに価値がある。2024年に僕の売上が落ちたのも、結局は稼働量が減ったからだった。
とはいえ、これはフードデリバリーに限った話ではないのかもしれない、とも思う。積み上がっていくと言われるストック型のビジネスだって、途中でやめてしまえば育たない。結局どんな仕事も、続けることが本質なのだと思う。この「続ける」ことの難しさについては、いずれ一本の記事として、きちんと書きたい。
2025年:悔しさと、過去最高売上
3年目の2025年は、起伏の激しい年だった。
前半は、正直に言って2024年のダレを引きずったまま、1月から5月あたりまで、売上は低かった。
転機は、6月。その年の売上目標は、年間300万円だったが、5月末の時点で、その達成に必要なペースから、大きく出遅れていた。ここで巻き返さないと、目標に届かない。そう思い、6月は一気に稼働を増やした結果、売上は316,148円。5月の約2倍稼いだ。
でも、その勢いは、長くは続かなかった。
7月、僕は過去最高売上を更新しようと意気込んでいた。ところが、その月に首を痛めてしまい、走れなくなって、7月は80,613円しか稼げなかった。3年のなかでも、2番目に低い売上。意気込んでいた分だけ、悔しかった。
首を痛めたあとは、大事を取り、8月は無理をせず、様子を見ながら稼働した。また痛めてしまえば、元も子もない。そう考えて、体を整えながら、少しずつ走った。9月、10月と、稼働のペースは戻っていき、以前の8割ほどまで走れるようになっていた。
7月の悔しさは、ずっと残っていた。だから11月、僕は今度こそ過去最高売上を達成しようと走った。結果として11月は、低迷していたその年で一番稼働した月となり、売上は3年間で、一番高い404,308円。悔しさを、そのまま数字に変えられた月だった。
この2025年は、今思い返しても激動の一年だったと思う。だから、詳しくはまた別の記事にしたい。
それでも、選択肢の一つとして
僕は、3年間フードデリバリーを続けて、約760万円を稼いだ。
このお金は、そのまま僕の借金返済の原資になった。1,100万円あった借金は、この副業がなければ、返済していくことができていなかった。
→ あなたは、自分の借金総額を即答できますか。今日、書き始めよう
最後に、これから迷っている人に向けて、正直なところを書いておきたい。
フードデリバリーは、「楽に稼げる」仕事ではない。数字には波があるし、身体も使う。現に僕は、首を痛めて走れなくなった月もあった。だから、安易に勧めるつもりはない。
ただ、特別なスキルも、大きな元手もいらない。何もない「0」の状態から、収入を得るという「1」を作りやすい仕事ではある。始めるためのハードルの低さについては、前に別の記事で書いた。
→ 借金1,100万の40代が、副業にフードデリバリーを選んだ理由
時給や、手元に実際いくら残るのかといった話は、正確に検証したうえで、別の記事で話したいと思う。
少なくとも僕は、この副業のおかげで借金完済への一歩を踏み出せた。
もし今、この記事を読んでいるあなたが、お金のことで悩んでいるなら、フードデリバリーという選択肢があることを、知ってもらいたい。そして、あなたの人生が少しでも良くなってくれたら、嬉しい。
僕はこれからも、借金完済に向け、自転車に乗って進んでいく。
複利の奴隷から、成り上がるまで。


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