ピンずれ、住所違い、汁こぼれ。配達中のトラブルで僕がその場で判断したこと

配達中のトラブル。ピンずれ、住所違い、汁こぼれ。その場で判断する フードデリバリー

フードデリバリーをしていると、配達がスムーズに終わらないことがある。

地図の場所に行っても、配達先が見当たらない。電話をかけても出てもらえない。バッグを開けたら、中でこぼれている。3年やっていれば、何かしらのトラブルには遭遇する。

この記事は、そういうときに僕が何をしたかの記録だ。これが正解、というものがあるわけではない。サポートに聞けば違う答えが返ってくることもあると思う。僕の場合はこうした、という話として読んでほしい。

電話をして、初めて配達先が違うと分かった

アプリには、配達先の地図と住所が表示される。たいていは、その場所に行けば問題なく終わる。でも、まれに合わないことがある。

地図のピンが実際の建物からずれていることもあるし、注文したお客様が住所の指定を間違えていることもある。アプリの画面を見ているだけでは、どちらなのか区別がつかない。

直近で起きたのは、後者だった。

配達先の情報に書かれていたのは、建物名だけだった。店舗名も部屋番号もない。メモには、着いたら電話がほしい、とだけあった。

着いてみると、店舗がいくつも入っている建物で、住居はなかった。

書かれていたとおりに電話をかけた。建物の前に着いたことを伝えると、配達先の指定を間違えた、と言われた。そして、本来の住所を教えてもらった。

聞いた住所は、そこから自転車で数分の場所だった。

アプリには、配達先で受け渡しができないときのためのタイマーがある。表示される時間を過ぎれば、配達完了の処理に進める。僕が使っている画面では12分と出る。

つまり、その場で12分待って終わらせることもできた。でも、数分で行ける場所なら、届けてしまったほうが早く終わる。だから届けた。

商品を渡したとき、ありがとう、と言われた。それだけだった。

正直に書くと、何かあるかもしれないと少し思っていた。何もなかった。期待していなかったと言えば、嘘になる。

余計にかかった時間は、移動とやり取りを合わせて10分くらいだった。余計に時間がかかっても、配達報酬は変わらなかった。

待ち切ったとき、商品は廃棄になった

連絡がつかないこともある。電話に出ない。メッセージも返ってこない。

こういうときにどうするかは、Uberとの契約に書かれている。まず一度は連絡を試みること。そのうえで、集荷の場所なら10分以上、配達先なら12分以上待つこと。それでも会えなければ、配達先の適切な場所に商品を置くこと。

アプリに出る12分は、この12分だ。

ただ、僕が待ち切ったときは、置くという形にはならなかった。配達完了の処理をして、商品は廃棄になった。持ち帰って、捨てる。何度か経験している。

お客様は受け取れない。お店は作っている。僕は運んでいる。誰の得にもならない終わり方だった。この場合も、配達報酬は変わらなかった。

今は、タイマーが終わった時点で置き配ができるなら置き配にする、という形になっている。ただ、その形になってから12分を待ち切った配達がまだないので、実際にどうなるのかは分からない。

バッグを開けたら、汁物がひっくり返っていた

2件をまとめて受けた配達の、1件目だった。

商品は袋に入っていたが、口は結ばれておらず、中では容器が重ねて入っていた。

そのままバッグに入れて走り、配達先に着いてバッグを開けたら、上に載っていた汁物の容器がひっくり返っていた。

こぼれていたのは少しだった。受け渡し方法は置き配だった。

僕は、そのまま置いて配達完了にした。

手順を踏むなら、お客様に連絡して、サポートにも連絡して、返品や廃棄の指示を待つことになる。それをやると、15分や20分はかかると思う。次の配達が控えていた。そこに時間をかけられなかった。

これが正しかったとは思っていない。ただ、そのときはそうした。

丁寧に対応するほど時間はかかって、報酬は変わらない。そういう形になっている。だから雑にしていいとは思わないけれど、迷う場面があるのは確かだ。

この一件のあと、店で商品を受け取るときに袋の口を見るようになった。開いていれば、店の方に一言断ってから、自分で縛る。

起きてからでないと覚えないことのほうが、僕は多い。

置き配を、違う場所に置いた

始めた頃、置き配を違う場所に置いたことがある。

配達先の情報には簡易的な表示と詳しい表示があって、そこに書かれている建物名が違っていた。突き合わせないまま動いてしまった。確認を怠った僕のミスだ。

置いた場所は覚えていたので、すぐに戻って商品を回収し、正しい住所に置き直した。

このときの話はフードデリバリーを始めたばかりの立ち回りの記事に書いた。

トラブルは外から来るだけではない。自分が作ることもある。そして、3年やっている今も、なくなってはいない。疲れていたり、集中力が切れているときは、特に起きやすい。

動いても、報酬は変わらない

サポートに連絡したことは、何度もある。

返ってくるのは、可能なら配達してほしい、ただし報酬は変わらない、という趣旨の回答だ。

そういうものなのだと受け止めている。文句を言いたいわけではない。ただ、自分がどう動くかを決める材料にはなる。

報酬が増えないのなら、判断の軸は二つしか残らない。早く終わるか。後で困らないか。

住所が違っていたときに届けたのは、そのほうが早く終わるからだった。

もう一つ、決めていることがある。自分の判断だけで、別の住所に置かない。お客様に確認するか、サポートに連絡するか、どちらかを通す。届いていないと言われたときに、自分で説明できなくなるからだ。

こういう時間は報酬にならない。それも含めて、この仕事のデメリットは別の記事にまとめている。

トラブルのときにできるのは、その場で判断することだけ

配達中のトラブルに、決まった正解はないと思う。

僕がやってきたのは、電話をして、確認して、早く終わるほうを選ぶことだった。それだけだ。

それでも、次の配達は来る。

複利の奴隷から、成り上がるまで。

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