2025年、僕のフードデリバリーの売上は、2,555,795円だった。
年間目標の300万円には、約44万円届かなかった。その一方で、11月には404,308円という、3年間で一番高い月間売上も出した。
届かなかった目標と、過去最高の月間売上。矛盾しているように聞こえるけど、どちらも事実だ。
先日の記事で、3年間の売上をすべて公開した。そのなかで2025年を「激動の一年」と書いたけれど、駆け足で触れただけだった。今回はその一年を、最初から順番に振り返って書いていこうと思う。
→ フードデリバリーでいくら稼げる? 3年間の実績、約760万の中身を全て公開
前半:焦りながらも、ダラダラしてしまった
1月から5月まで、売上は低かった。月の平均で、約15万円。前の年、2024年のダレた状態を、そのまま引きずっていた。
この時期の自分を思い返すと、稼働していない日は、ダラダラと過ごしていた。動画を見たり、本を読んだり。
ただ、完全に止まっていたわけではない。借金返済への焦りは、いつもどこかにあった。だから稼働がゼロの月はなかったし、走ってはいた。でも、目標に必要なペースには、全然足りていなかった。
今思えば、中途半端な状態だったと思う。全力でもなく、ゼロでもない。「やってはいる」という事実が、焦りの気持ちを少しだけ薄めてしまう。走ってはいるから、サボっている自覚も薄い。それでいて、売上は目標金額まで積み上がらない。
そんな状態のまま、5ヶ月が過ぎてしまった。
6月:エクセルの数字を見た日
僕は、フードデリバリーの売上を毎日エクセルに記録している。稼働した日の夜に、その日の売上を入力する。サマリーのシートには、累積の売上と、年間目標に対する進み具合が出るようにしてある。
5月の末、そのサマリーを見た。
累積売上と、目標までの乖離。数字に、はっきりと出ていた。このままのペースでは、300万円に届かない。
ここで踏ん張らないと、また目標達成ができない。そう思った。
「また」というのは、前の年のことだ。2024年、僕はダレた状態のまま一年を終えて、売上を前年より落としていた。このままだと、同じことの繰り返しになってしまう。
だから6月は、一気に稼働を増やした。売上は316,148円。5月の約2倍だった。
数字を毎日記録していたから、乖離が見えた。乖離が見えたから、スイッチが入った。もし記録していなかったら、「まあ、なんとかなるだろう」と思ったまま、夏を迎えていたかもしれない。
7月:意気込んだ矢先に
勢いのついた僕は、7月は過去最高売上を更新しようと意気込んでいた。7月に入ってからも勢いはそのままで、1日から4日間、続けて稼働した。4日目には、新しく買った自転車にも乗り始めた。融資を受けて買った、あの自転車だ。
→ 日本政策金融公庫から47万円の融資を受けて、新しい自転車を買った話
新しい自転車に乗り換えて、6月の勢いのまま、ここからさらに頑張ろうとしていた。
そして5日目に、首を痛めた。
あの記事の結びに、「この新しい自転車で走り出した、その翌日。僕は、身体を痛めることになる」と書いた。その話が、これだ。
最初の3日間は、とにかく痛みがひどかった。横になって寝ることもできない。夜、体をどう置いても痛い。売上がどうとか、目標がどうとか、考える余裕もなかった。
病院で痛みを抑える注射をしてもらい、痛みは取れた。ただ、これは痛みを感じなくなっているだけで、原因そのものが治ったわけではない。だから、すぐに稼働はできなかった。
痛みが取れて、少し冷静に考えられるようになると、今度は現実が押し寄せてきた。
借金返済のためには、稼働して稼がなきゃいけない。なのに、稼働ができない。しかも、医療費で支出が増えていく。返済するどころか、逆に借金が増える。
フードデリバリーは、走った分だけが売上になる仕事だ。走れなければ、収入はゼロ。それは頭では分かっていたけれど、走れなくなって初めて、この性質の怖さを身をもって実感した。
そして、いつ稼働を再開できるのか、分からなかった。これが精神的に一番きつかったかもしれない。1週間なのか、1ヶ月なのか、もっとなのか。見通しが立たないまま、日だけが過ぎていく。
6月から巻き返そうと動き始めて、7月は過去最高を狙うつもりだった。その矢先だったことも、こたえた。
結局7月の売上は、80,613円。3年間で、2番目に低い月になった。
8月〜10月:8割で我慢する
痛みが落ち着いてからも、すぐに元のペースには戻さなかった。
怖かったからだ。横になって寝ることもできない、あの痛み。またあれを経験するんじゃないかという不安が、ずっとあった。
でも、もどかしさもあった。夏は、フードデリバリーの繁忙期だ。注文は多く、走れば走った分だけ稼げる時期。走れば稼げるのに、と何度も思った。でも、また痛めてしまえば、元も子もない。
→ 繁忙期と閑散期。フードデリバリーの売上には、季節の波がある
だから、無理はしないことにした。いきなり元のペースには戻さず、体の様子を見ながら、少しずつ稼働を増やしていく。そう決めた。
稼働の仕方そのものは、特に変えていない。変えたのは、体の扱い方だった。
配達中は姿勢に気をつける。信号待ちの時間に、軽いストレッチをする。整体で勧められた、毎日お風呂に浸かって体を温めて血行を良くすること、お風呂上がりにストレッチをすることを、続けた。
どれも地味だ。劇的に何かが変わる対策じゃない。でも、これを続けながら稼働を増やしていって、9月は約28万円、10月は約26万円。以前の8割ほどのペースまで、戻ってきた。
11月:毎日入力しながら、目標を追いかけた
10月の末、僕は11月の目標を決めた。過去最高売上の更新だ。
僕は普段から、月末に翌月の売上目標を立てて、それを日割りにして稼働している。11月もやり方は同じ。ただ、水準を変えた。いつもの日割りでは過去最高に届かないから、足りない分を日々の目標に上乗せした。普段より高い日次目標を、毎日クリアし続ける必要がある計画だった。
7月の悔しさは、ずっと残っていた。だから今度こそ、過去最高売上を更新すると決めた。
毎日、稼働を終えるとエクセルに売上を入力する。累積が出る。目標との距離が見える。だから、自分が今どこにいるかは、常に分かっていた。過去最高まであといくら。今日はノルマを超えたか、足りなかったか。
少しでもサボれば、途端に届かなくなる計画だった。だから、気は張っていた。
そして11月は、その年で一番稼働した月になった。売上は、404,308円。3年間の月間過去最高を、更新した。
更新した日のことは、覚えている。といっても、劇的な瞬間があったわけじゃない。毎日数字を見ていたから、その日に超えることは分かっていた。それでも、入力を終えて数字を見たときは、ただただ嬉しかった。達成感は、凄かった。
届いた目標と、届かなかった目標、そして次へ
年間の売上は、2,555,795円。目標の300万円には、約44万円届かなかった。
首を痛めて走れなかった7月がなければ、届いていたかもしれない。実際、ケガは原因の一部だと思う。
でも、それだけじゃないことも、自分が一番分かっている。1月から5月、焦りながらもダラダラしていた自分がいた。前半にもっと頑張っていれば、達成できたんじゃないか。ケガのせいだけにして結論付けるには、前半の数字は低すぎた。
それでも、この一年で月間売上の過去最高は更新することができた。低迷して、奮起して、痛めて、我慢して、追いかけた。先日の記事で、僕はこの一年を「激動の一年」と書いた。こうして最初から振り返ってみて、やっぱりそのとおりだったと思う。
そして、届かなかったからこそ、次がある。2026年の目標も、年間300万円。今度こそ達成しようと頑張っている。
最後にひとつ。この一年を振り返って気づいたのは、転機のたびに、そこにエクセルがあったことだ。5月末に乖離を見てスイッチが入ったのも、11月に毎日自分の位置を確かめながら走れたのも、売上を記録し続けていたからだった。目標の立て方や記録の仕方については、いずれ一本の記事として、詳しく書きたい。
今年こそ年間の売上目標を達成するために、今日も自転車に乗る。
複利の奴隷から、成り上がるまで。


コメント