借金1,100万の40代が、副業にフードデリバリーを選んだ理由

副業にフードデリバリーを選んだ3つの理由:初期投資が少ない・支払いサイクルが短い・時間を自分でコントロール フードデリバリー

以前の記事で、僕は「フードデリバリーは、僕が探していたシンプルな副業だった」と書いた。

Uber Eatsを始めた日、1日の売上は600円だった

では、なぜシンプルだと思ったのか。

理由は、3つあった。

初期投資が少なかったこと。
支払いサイクルが短かったこと。
時間を自分でコントロールできること。

この3つの理由は、当時の僕の状況において必要なものだった。
ただ、フードデリバリーには、デメリットもある。
その両方を、今日は書いていく。

第1章:選んだ理由①初期投資が少ない

最初の理由は、初期投資が少ないことだった。

当時の僕は約1,100万円の借金を抱えていた。

情報商材に約100万円を使って、稼げたのは約10万円だけだった。
その後に挑戦したせどりでは、卸業者からの仕入れで、約15万円の損失を出し、続けるのが難しくなっていた。

クレジットカードのリボ払いと、カードローンの返済の引落しが、毎月発生する。
本業の給料だけでは足らず、少しずつ銀行の残高が減っていった。

具体的な金額や期日は覚えていないが、あと数ヶ月で、資金が尽き破綻するだろうことが容易に想像できた。
限界が、近づいていた。

そんな状況を打破する為、なにか良い副業がないか探した。

スモールスタートにすべき理由

これまでの失敗で、初期投資を大きくしてしまうと、失敗した後の影響も大きいことを、身をもって学んだ。

だから、次の副業はスモールスタートにすべきだと思った。

例えるなら、自転車に乗れるようになる為に、幹線道路で練習する人はいない。
大けがをする可能性があるからだ。

だから、失敗しても大けがをしにくい、公園の土の上などで練習をする。

副業も、同じだと思った。

「次に失敗しても、大けがをしないように」する必要があった。

7,850円で始められた

その視点で、フードデリバリーを見てみる。

最低限必要だったのは、ヘルメットと配達バッグの2つだけだった。
当時、Uber Eats公式ショップでの購入額は、合わせて7,850円。

自転車は、5年ほど前に譲り受けた中古のものがあった。
古くてボロボロだったが、走ることはできた。
スマホは、普段使っているものをそのまま使えた。

つまり、追加で必要だったお金は、7,850円だけ。
登録自体は無料で、特別な資格もいらない。
運転免許証の写真があれば、登録できた。

これまでの投資(情報商材に約100万円・卸業者からの仕入れに数十万円)と比べれば、桁が違う金額だった。

7,850円といえど、痛い

とはいえ、たった7,850円でも、失ったら痛い金額ではあった。

借金返済中の身で、毎月の支払いに追われている状態。
その中から出す7,850円は、決して軽くなかった。

でも、多少のリスクを背負わなければ、稼ぐことはできない。

だから、「もし、稼ぐのに向いていなかったとしても、投資した7,850円分だけは稼働して回収してから、やめよう」

撤退ラインを、最初から決めた。

これは、過去の失敗から学んだことだった。
情報商材の時も、せどりの時も、撤退ラインを決めずに突っ込んだ。
だから、ずるずると続けて、傷を広げた。

それぞれの失敗談の詳細は、以前の記事に書いた。

情報商材に約100万使って気づいたこと

せどりの卸業者から営業電話。23回取引して約15万円の損失。でも、学びはあった

次は、そうならないようにしなければいけなかった。

「失敗してもこけても大けがをしないように」、「撤退ラインを決めて」、踏み出した。

それが、初期投資が少ないという理由だった。

ちなみに、この後、配達用の自転車は稼ぎに合わせて買い替えていくことになる。その話は、次の2本に書いた。

3月4.3万→4月22万。フードデリバリーの売上を約5倍にした、中古の電動アシスト自転車

5万円の中古自転車から、37万円の新品自転車へ

第2章:選んだ理由②支払いサイクルが短い

2つ目の理由は、支払いサイクルが短いことだった。

これは、せどりをしていた時に痛感したことの裏返しでもあった。

せどりのキャッシュフロー構造

僕がせどりをやっていた時、お金が振り込まれるまでの流れはこうだった。

商品を仕入れる

Amazonの倉庫へ送付する

倉庫で受け入れられる

Amazonの商品ページで販売開始

実際に商品が購入される

売上が確定するまで、数日かかる

さらに、約2週間ほど売上金が留保される

Amazonで設定されている入金日に、振り込まれる

仕入れから現金化まで、最短でも1.5ヶ月〜2ヶ月ほどかかった。

しかも、店舗等でクレジットカードを使って仕入れをした場合、カードの支払い日までに現金化できることは、ほぼなかった。
仕入れたものが、一気に全部売れることも、中々なかった。

借金返済中の身で、この時間のズレを埋める余力は、なかった。

一番苦しかった瞬間

せどりで一番苦しかったのは、大量に仕入れた商品が値崩れを起こした時だった。

販売価格が、仕入れ価格を下回った。
さらに、Amazonの手数料がそこに上乗せされる。

その結果、商品が売れれば売れるほど、追加でAmazonにお金を払わなければならない状態になった。

売れない方が、損失が少ない状態。

それでも、不良在庫になった

ただ、その価格で販売する勇気は、さすがになかった。

最安値にはしなかった結果、商品は不良在庫になった。

しかし、Amazonの倉庫に長期間保管していると、別途、保管手数料がかかる。

売れば、追金が必要。
売らなければ、保管手数料が発生する。

八方塞がりの構造だった。

「自身の器以上の仕入れ」が原因だった

なぜ、そうなったのか。

せどりの際に、早く、もっと大きく稼ぎたいと思っていた。
そのために、自身の器以上の仕入れをしてしまった。

それが、原因の一つだったと思っている。

Amazonの手数料体系は、公開されており、仕入れの判断は、僕自身がした。
だから、これは僕の見立てが甘かったということだ。

「少しでも早く現金化できるもの」

このせどりの経験から、次の副業を考えていた時、こう意識していた。

せどりのように、仕入れが必要なく、少しでも早く、現金収入を得られるものは無いか。

そういう視点で、フードデリバリーを見てみる。

フードデリバリーの構造

フードデリバリーで、お金が振り込まれるまでの流れは、こうだった。

配達する

フードデリバリー会社から、設定された締め日と入金日に基づいて、振り込まれる

仕入れも、資金の拘束もない。配達が完了すれば、報酬が確定する。

しかも、サイクルが短い。

一例として、Uber Eats

例えばUber Eatsの場合、僕が始めた当時は、毎週月曜日の4:00に締められ、翌日の火曜日に振り込まれる。この記事を書いている2026年5月時点でも変わっていない。
ただし、各フードデリバリー会社の支払いサイクルは変更される可能性があるため、最新情報は公式サイトで確認してほしい。

初稼働の600円が振り込まれた日

僕が初稼働をしたのは、2023年3月12日の日曜日の夜だった。
その日の売上は、600円。

その翌日、3月13日の月曜日の4:00に締められた。
そして、翌々日、3月14日の火曜日に、登録していた銀行口座を確認すると、たった600円だったけれど、本当に振り込まれていた。

その時、「本当に、稼げるんだ」と実感できた。

借金1,100万円に対して、たった600円。
でも、稼いだ分が、ちゃんと振り込まれる。
それが、確認できた瞬間だった。

月次副業実績報告#01 – 2026年4月実績

支払いサイクルが短いということは、借金返済中の僕にとって、毎月の支払い計画が立てやすいということだ。

それは、当時の僕には非常に助かった。

第3章:選んだ理由③時間を自分でコントロールできる

3つ目の理由は、時間を自分でコントロールできることだった。

事前にシフトを出さなくていい

フードデリバリーは、アルバイトのように事前にシフトを出す必要がない。

アプリで、オンラインにすれば稼働開始、オフラインにすれば稼働終了。

稼働するかしないかは、自分で決めることができる。

これが、当時の僕には都合が良かった。

状況に応じて、稼働を決められた

僕には、サラリーマンとしての本業がある。

本業が早く終わる日もあれば、遅くなる日もある。
急な仕事が入ることもある。

体調が悪い日もある。
初期の頃は、運動不足に加え、電動アシストのない自転車での配達で身体に負担がかかり、筋肉痛で稼働を休むこともあった。

フードデリバリーなら、こうした状況に応じて、稼働するかしないかを決められた。

もし、これがアルバイトでシフトを入れていたら、無理してでも行くか、シフトを変わってもらうしかなかった。

フードデリバリーは、その必要がなかった。

自由には責任が伴う

ここまでだけ書くと、いいことばかりに見えるかもしれない。

でも、物事には必ず良い面があれば悪い面もある。

稼働するかしないかを自分で決めることができるということは、誰も管理してくれないということでもある。

「サボろうと思えば、いくらでもサボれる」
「稼働しなければ、稼げないだけだ」

そういう環境で、稼ぎ続けるのは、サラリーマンとは違う難しさがある。

この「自分で自分をコントロールする難しさ」については、いずれ別の記事で詳しく書く予定だ。

ここでは、「時間を自分でコントロールできる」という選択肢には、自由と責任の両方が含まれている、ということだけ記しておく。

第4章:フードデリバリー副業のデメリット6つ

ここまで、僕がフードデリバリーを選んだ3つの理由を書いてきた。

ただ、メリットだけを並べるつもりはない。

デメリットについてもきちんと伝えたい。

フードデリバリーを約3年やってきた経験から見えたものを、ここで書いておく。
詳細は、それぞれ別の記事で書く予定だが、ここでは概要だけ示しておく。

① 収入が不安定

最初に書いておきたいのは、収入の不安定さだ。

稼働するかしないかは、自分で決められる。
でも、稼働しても、配達依頼が来るかどうかは、わからない。
収入を自分でコントロールすることは難しい。

需要、エリアの状況、フードデリバリー会社のキャンペーン、時間帯、曜日。
いろいろな要因で、収入は変動する。

「今日は稼ぐぞ」と意気込んで稼働しても、配達依頼が少ない日もある。
逆に、何気なく稼働した日に、思っていた以上に配達依頼が入ることもある。

② 身体が資本

フードデリバリーは、身体が資本の仕事だ。

心や身体に不調があれば、稼働することができない。
つまり、稼ぐことができない。

2025年7月、僕は首を痛めた。
その時、僕は身体が資本ということを、特に実感した。

また、配達中の事故というリスクもある。
僕は運よく、これまで大きな事故には遭わなかった。
でも、配達をしている以上、そのリスクはずっとついて回る。

③ 天候の影響

天候の影響は、両面ある。

雨の日は、配達員が少なくなる一方で注文が多くなるため、配達依頼が増えやすい。
フードデリバリー会社によっては、雨天インセンティブで報酬が上がることもある。
収入だけ見れば、雨の日はチャンスといえる。

ただし、その分、事故のリスクは晴れの日よりも上がる。
路面が滑りやすくなる。
視界が悪くなる。

天候は、メリットとデメリットの両方を持つ要因だ。

④ 経費・装備の維持コスト

自転車のメンテナンス費は、定期的に発生する。
タイヤ、チェーン、ブレーキ、その他の消耗品。

配達バッグやヘルメットも、使い続けていれば消耗していく。
僕の場合、約3年使った配達バッグは、ボロボロになってきている。

初期投資は7,850円だったが、配達を続けていく上での維持コストは、ゼロではない。

⑤ 制度面の負担

フードデリバリーの配達員は、業務委託の個人事業主だ。

サラリーマンと違い、有給はない。
身体を壊して稼働できなくなっても、誰も補償してくれない。
また、フードデリバリーを専業でする場合は、社会保険も自分で加入する必要がある。

確定申告も、自分でやる必要がある。
帳簿をつけ、経費を計算し、毎年3月までに税務署へ申告する。
青色申告にすれば節税できるが、その分、手間も増える。

⑥ すべてが自己責任

最後に書きたいのは、フードデリバリーは、良くも悪くも、すべてが自己責任だということだ。

第3章で、時間を自分でコントロールできる、と書いた。
事前にシフトを出さなくていい。
稼働の有無を、自分で決められる。
それは確かに、自由だ。

でも、その自由には、責任が伴う。

収入が不安定なのも、自分で対処する。
体調管理も、自分で行う。
事故のリスクも、自分で負う。
経費の管理も、税金の申告も、自分でやる。
継続して稼ぐためのモチベーションも、自分で保つ。

サラリーマンのように、会社が守ってくれる仕組みは、ない。

これは、「自由」というメリットの裏側にある、避けられない事実だ。

僕の場合は、借金返済という事情があったから、自分で責任を負う必要があった。
でも、それが合わない人もいる。

「すべてが自己責任」というのが、フードデリバリーに限らず、ビジネスを行う上での本質だと、3年やってきて思う。

第5章:アルバイトとの違い

ここまで読んで、こう思った人もいるかもしれない。

「アルバイトとは、何が違うのか」

確かに、副業を考える時、フードデリバリーとアルバイトは、似たような選択肢に見える。

でも、構造的には、けっこう違う。

ここでは、その違いを比較表で見ていく。

項目 フードデリバリー アルバイト
報酬の決まり方 出来高制(1配達ごと) 時給制(固定)
収入の安定性 不安定(需要次第) 比較的安定(シフト制)
稼働時間の決め方 自分で決める(アプリで操作) シフト提出・店舗が決定
雇用形態 業務委託(個人事業主) 雇用契約(労働者)
社会保険 専業の場合は、国民健康保険・国民年金に加入 条件次第で社保加入
税金・確定申告 自分で確定申告 源泉徴収・年末調整
怪我・病気 自己責任(基本) 状況によって労災・有給対象になり得る

各項目について、少しずつ補足していく。

報酬の決まり方

フードデリバリーは、1配達ごとの出来高制。
何件配達したかで、報酬が決まる。

アルバイトは、時給制。
働いた時間×時給で、報酬が決まる。

収入の安定性

出来高制のフードデリバリーは、需要次第で収入が変動する。
配達依頼が多い日は稼げるが、少ない日は稼げない。

時給制のアルバイトは、シフトに入った時間分の報酬が、確実にもらえる。
仕事の量に関係なく、時給は発生する。

稼働時間の決め方

フードデリバリーは、アプリでオンラインにすれば稼働開始。
事前のシフト提出は不要だ。

アルバイトは、事前にシフトを提出して、店舗側がシフトを決める。
一度決まったシフトは、簡単には変更できない。

雇用形態

フードデリバリーは、業務委託契約。
フードデリバリー会社と僕は、対等な事業者同士という建付けだ。
僕は個人事業主として、自分の事業をしていることになる。

アルバイトは、雇用契約。
雇用者と労働者の関係だ。
労働者として、労働基準法などの法律で守られている。

社会保険・税金・怪我

専業でフードデリバリーを行う場合は、社会保険(国民健康保険・国民年金)を自分で手配する必要がある。
税金は、自分で確定申告する必要がある。
怪我や病気で稼働できなくなっても、基本的には自己責任だ。

雇用契約の労働者は、条件を満たせば社会保険(健康保険・厚生年金)に加入できる。
税金は、源泉徴収され、年末調整で会社が手続きしてくれる(副業の場合は別途確定申告が必要なこともある)。
業務中の怪我は労災の対象になり得るし、有給休暇もある。

どちらが優れている、という話ではない

ここまで7項目を見てきた。

でも、これは「どちらが優れているか」という話ではなく、「自分の状況に、どちらが合うか」という話だ。

例えば、働く時間を自分でコントロールしたい人はフードデリバリーの方が合っているかもしれない。

逆に、安定性を重視する人、自分をコントロールするのが苦手な人にとっては、アルバイトの方が合っているかもしれない。

僕の場合は、フードデリバリーが合っていた。
本業との両立、家族との時間、体調管理。
そのすべてを、自分のペースで調整できるから。

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結び:フードデリバリーを「シンプル」と考えた3つの理由

  • 初期投資が少ないこと
  • 支払いサイクルが短いこと
  • 時間を自分でコントロールできること

これが、僕がフードデリバリーを「シンプル」と考えた3つの理由だ。

過去の挑戦で、失敗していたため、初期投資を抑えたかった。
だから、初期投資が少ない、副業が必要だった。

せどりでは、現金化までの時間のズレに苦しんだ。
だから、支払いサイクルが短い、副業が必要だった。

サラリーマンとしての本業があり、終了時間は日によって違う。
だから、時間を自分でコントロールできる、副業が必要だった。

これら3つの理由から、僕は副業としてフードデリバリーを選択した。

ただ、第4章で書いた通り、フードデリバリーには、デメリットもある。

収入の不安定さ。
身体が資本のリスク。
天候の影響。
経費・装備の維持コスト。
制度面の負担。
そして、すべてが自己責任であること。

これらを、避けて通ることはできない。

僕の場合は、メリットとデメリットを天秤にかけて、メリットの方が大きいと判断した。
だから、3年続けている。

この記事を書いた理由

この記事は、フードデリバリーを勧めるためのものでも、止めるためのものでもない。

僕がフードデリバリーを選んだ3つの理由と、デメリットの、両方を書いた。
アルバイトとの違いも、比較表で見てきた。

僕が選んだ理由は、僕の状況での解答だった。
あなたの状況での解答は、あなた自身で見つける必要がある。

僕の経験が、その判断の一助になってくれれば、嬉しい。

複利の奴隷から、成り上がるまで。

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