フードデリバリーを始めて、3年半ほどが過ぎた。
振り返ってみると、今の僕の動き方は、最初からできていたものではない。
始めた頃は、とにかくがむしゃらに走っていた。
走っているうちに、うまくいかないところや、無駄なところが見えてきた。それを一つずつ直していった結果が、今の形になっている。
効率化というのは、そういうことだったのだと思う。
量をこなして、そこから問題点や無駄を見つけて、直す。
逆に言えば、量をこなしていないうちは、何を直せばいいのかが見えなかった。
同じことは、配達以外の場面でも起きていた。今日は、そのことについて書いていきたい。
最初は、がむしゃらに数をこなした
フードデリバリーを始めたのは、2023年の3月。
初日の売上は、600円だった。
→ Uber Eatsを始めた日、1日の売上は600円だった
その頃の僕は、道をほとんど知らなかった。
どの道を通れば早いのかも、分からない。だから、ナビのとおりに走る。
ナビのとおりに走ると、大回りになってしまうこともある。
初めてやる仕事なので、アプリの操作にも慣れていない。
商品をバッグに詰めるときも、最初は戸惑った。
配達の依頼は、来たものをほぼすべて受けていた。
とにかく、数をこなした。
量をこなしたあとに、見えてきたもの
配達回数が増えるにつれて、道の知識が少しずつたまっていった。
同じ道を何度も走っているうちに、どの道を通れば早いのかが分かるようになる。
今も、ナビは設定する。ただ、どう行けば効率がいいかは、自分で判断して選べるようになった。
アプリも、始めた頃はUber Eatsの1社だけだった。今は、Uber Eats・出前館・Rocket Now・Amazon Flexの4社のアプリを立ち上げて、操作している。これも、慣れた結果だと思う。
バッグへの詰め方も、配達の数をこなすうちに、この場合はこう入れる、という経験が積み重なっていった。
配達の依頼も、今は選んで受けている。
調理待ちの動き方も変わった。始めた頃は、料理ができるのをただ待っていた。今は、その場の状況を見て、待つのか、キャンセルするのかを、その都度判断している。
どれも、最初から正解を知っていたわけではない。何度も配達をするなかで、試行錯誤しながら少しずつ身につけてきたものだ。
始めたばかりの頃の立ち回りは、別の記事にまとめている。最初の月に約1,081円だった1時間あたりの売上は、3年で約2倍になった。その記事の中で僕は、効率化というのは、無駄な部分を無くすことだったり、自分に合う形を見つけることだったりするのだと思う、と書いた。
→ フードデリバリーを始めたばかりの立ち回り。効率は後でいい
今あらためて思うのは、その無駄は、量をこなしたあとでなければ見つからなかった、ということだ。
ブログも、同じだった
このブログを始めたのは、2026年の4月。
とりあえず、自分が発信したいことを記事にした。
最初のうちは、1本の記事を公開までもっていくのに、ずいぶん時間がかかった。
どういう順番で進めればいいのかも、まだ決まっていない。
それが、公開した記事の数が増えるにつれて、少しずつ変わってきた。
アイキャッチ画像をどう作るか。記事と記事を、どうリンクでつなぐか。そういうことに、自分なりのルールができていった。
どういう流れなら迷わずに済むかも、考えながら書けるようになった。
この記事で、46本目になる。
最初の1本を書く前にルールを決めておくことは、僕にはできなかったと思う。決めようとしても、何を決めればいいのかが分からない。
ルールは、書いたあとからできていった。そして今も、記事を書くたびに少しずつ見直している。
借金の返済も、段階を踏んできた
振り返ると、借金の返済にも似たところがある。
ただ、こちらは量をこなすというより、まず中身を細かく知るところから始まった。
借金の全体像を把握すること。借入先ごとに、いくら借りていて、金利が何%なのかを整理すること。
→ 借金総額を即答できますか。エクセルで借入先の一覧表を作る3ステップ
返済にあてるお金を稼ぐこと。どこから返していくか、優先順位を決めること。おまとめを検討すること。
どれも、一度に片づいたわけではない。
2024年の夏に、一度おまとめを申し込んだことがある。当時の借入先は8社で、審査には通らなかった。
あれは、段階を飛ばして近道をしようとした、というのとは少し違う。おまとめができるのかを、試してみただけだった。
その時点で自分がどこにいるのかを確かめた、というのが近いと思う。
そして、通らなかったおかげで、このままではおまとめはできないということが分かった。
その後、借入先は少しずつ減っていった。
そして今年の7月、一部をおまとめにして、2社にまでなった。
→ おまとめローンで返済先を4社から2社に。金利は下がって、総額は増えた
失敗したくなくて、動かなかった時期
ここまで、動いてから直してきた話を書いてきた。
ただ、僕が昔からそうだったかというと、そうではない。
失敗したくなくて、新しいことに挑戦しなかった時期が、僕にはあった。
結婚して、子供が生まれてからは、特にそうだった。
守るべき存在があると、大きな失敗をするわけにはいかないと思っていた。
間違えてはいけない。うまくやらなければいけない。そう考えているうちは、最初の一歩が出なかった。
それでも僕は、情報商材に約100万円を使って、大きな失敗をしている。
→ 情報商材に約100万使って気づいたこと。お金で、稼ぐ力は買えなかった
振り返ると、その原因も同じところにあったと思う。
失敗したくない。できるだけ効率よく稼ぎたい。
本音を言えば、楽に、簡単に、すぐに稼ぎたかったのだと思う。
量をこなす前に、効率だけを先に手に入れようとしていたのかもしれない。
効率を求めること自体が、間違っていたとは思わない。せどりを始めた頃から、限られた時間でどう動くかは考えていた。今も、限られた時間の中で、フードデリバリーでできるだけ稼ぐことと、ブログの記事を書くことを意識している。
ただ、量をこなす前、つまり何も動いていないうちは、失敗もしていなければ、無駄な動きもしていない。
数字でいえば、0の状態だ。
0からは、何も引けない。失敗したところも直せないし、無駄も省けない。
行動したあとでなければ、効率化はできなかった。
僕の場合は、がむしゃらに進んで、失敗したところを直していくことが、結果的に効率化になっていた。
配達も、ブログも、借金の返済も、最初から正しいやり方を知っていたわけではない。
走って、書いて、返して、そのたびに直してきた。
効率は、量のあとにしか来なかった。
これが誰にでも当てはまるとは思わない。ただ、僕はそうやってここまで来た。
そして、これからも量をこなしながら、直していく。
複利の奴隷から、成り上がるまで。


コメント