以前の記事で、あるクレジットカードのリボ払いの残高が、11か月で19,435円増えていたことを書いた。
→ クレジットカードのショッピング枠に、総量規制はかかっていなかった。僕の枠は300万円あった
2023年10月末は2,040,945円。
2024年9月末は2,060,380円。
毎月、支払いはしていた。
滞らせたこともない。
それでも残高は減らず、少し増えていた。
あの記事では、その理由には踏み込まなかった。
今回は、その11か月の中身を、カード会社の明細で分解してみる。
先に結論を書いておく。
11か月のあいだに、僕が払ったリボ払いの手数料は、合計で267,669円だった。
約26.8万円。
毎月の利子の額は、知っていた。
でも、払ってきた利子の合計を計算したのは、今回が初めてだった。
第1章:管理表の数字と、明細の数字
最初に、数字の基準について書いておく。
19,435円という数字は、僕が自分で作っている借金の管理表から出したものだ。
管理表の残高は、毎月末に、カードのアプリに表示される利用可能額から、自分で計算して記入していた。
一方、カード会社の明細は、毎月14日で締められる。
締め日が違うので、管理表と明細の数字は少しずれる。
ここからの内訳は、明細の数字で書く。
当時の条件は、こうだった。
支払い方法は、ショッピングのリボ払い。
手数料の率は、実質年率で15%。
毎月の支払額は、残高に応じて段階的に決まる定額だった。
| リボ払いの残高 | 毎月の支払額 |
|---|---|
| 4,000円未満 | 残高の全額 |
| 4,000円以上、10万円以下 | 4,000円 |
| 10万円超、20万円以下 | 8,000円 |
| 20万円超(10万円ごと) | 4,000円ずつ増える |
| 190万円超、200万円以下 | 80,000円 |
| 200万円超、210万円以下 | 84,000円 |
当時の残高は200万円前後だったので、毎月の支払額は8万円か8.4万円だった。
この支払いを、11か月、一度も遅れずに続けていた。
第2章:毎月約8万円の内訳
毎月の支払いには、手数料と元金が含まれている。
明細では「手数料」と書かれているけれど、僕にとっては利子と同じものだ。
11か月の期間に引き落とされた11回分を、明細から並べるとこうなる。
| 引き落とし | 支払った額 | うち手数料 | 元金に回った額 |
|---|---|---|---|
| 2023年11月 | 80,000円 | 24,513円 | 55,487円 |
| 2023年12月 | 84,000円 | 23,358円 | 60,642円 |
| 2024年1月 | 80,000円 | 24,735円 | 55,265円 |
| 2024年2月 | 80,000円 | 24,699円 | 55,301円 |
| 2024年3月 | 84,000円 | 23,103円 | 60,897円 |
| 2024年4月 | 84,000円 | 24,741円 | 59,259円 |
| 2024年5月 | 84,000円 | 24,213円 | 59,787円 |
| 2024年6月 | 84,000円 | 24,879円 | 59,121円 |
| 2024年7月 | 84,000円 | 23,943円 | 60,057円 |
| 2024年8月 | 84,000円 | 24,682円 | 59,318円 |
| 2024年9月 | 84,000円 | 24,803円 | 59,197円 |
| 合計 | 912,000円 | 267,669円 | 644,331円 |
毎月の手数料は、約2.3万円から約2.5万円。
ほとんど動いていない。
支払った額のうち、約3割が手数料だった。
元金に回ったのは、毎月約5.5万円から約6.1万円。
11回で、644,331円の元金を返していたことになる。
それなのに、残高は減らなかった。
その理由は、第4章で書く。
その前に、毎月の手数料がほとんど動かなかった理由を見ておきたい。
第3章:手数料は、どう計算されていたか
明細の裏面には、手数料の計算方法が書かれている。
僕のカードの場合、計算の土台になるのは、前回の支払いが終わった後の残高だ。
その残高に、年15%をかけて365で割り、日数をかける。
日数は、前の月の5日から、その月の4日までで数える。
うるう年は、365ではなく366で割る。
たとえば、2024年9月の引き落とし分はこうなる。
前回の支払い後の残高は、1,952,250円。
日数は、8月5日から9月4日までの31日。
2024年はうるう年なので、366で割る。
1,952,250円 × 15% ÷ 366 × 31日 = 24,803円(1円未満は切り捨て)。

明細の手数料も、24,803円だった。
明細12か月分で同じ計算をしてみると、8か月は1円も違わなかった。
残りの4か月も、差は10円以内だった。
手数料は、ほぼ計算どおりに決まっていた。
ここで、もう一つ分かったことがある。
このカードの場合、新しく使った分には、使った日から最初の支払日までは手数料がかからない。
手数料がかかるのは、その次の月からだ。
だから毎月の手数料は、前の月までに積み上がった残高で、ほぼ決まる。
その残高が、11か月のあいだ、ずっと約189万円から約197万円のあいだにあった。
毎月の手数料がほとんど動かなかったのは、そのためだった。
使った月には、手数料はかからない。
その代わり、残高として乗った翌月から、手数料がかかり続ける。
第4章:同じ月に、新しい利用がリボに乗っていた
残高が減らなかった理由は、単純だ。
元金を返している同じ月に、新しい利用がリボ払いとして乗っていた。
このカードは、使った分が自動的にすべてリボ払いになる設定にしていた。
いつ、なぜその設定にしたのかは、はっきりとは覚えていない。
たぶん、ポイントかキャンペーンのために、自分で申し込んだのだと思う。
毎月の利用は、大きな買い物ではなかった。
携帯電話の料金。
各種サービスのサブスク。
生活費の支払い。
そういう、毎月の細かい支払いだ。
それが、少ない月で約2.6万円、多い月で約10.8万円、リボ払いとして残高に乗っていた。
11回の明細で比べてみる。
元金に回った額の合計は、644,331円。
同じ11回の明細で、新しくリボ払いに乗った利用の合計は、661,760円。
返した元金より、新しく乗った利用のほうが、少し多かった。
新しい利用が元金を上回った月は、11回のうち5回。
増える月と、少し減る月が、入り混じっていた。
その結果、残高は200万円前後で、ほとんど動かなかった。
第5章:分かっていて、オフにできなかった
毎月の支払いのうち、いくらが元金で、いくらが利子なのか。
その内訳は、把握していた。
月末になると、管理表に借入先ごとの残高を書き込む。
このカードの行は、毎月ほとんど数字が変わらなかった。
理由も分かっていた。
自動でリボ払いになる設定が、オンになっているからだ。
毎月返済しても、その月に使った分が、そのまま残高に積み上がっていく。
返済が進んでいないことは、管理表を見れば一目で分かった。
返済を速めるなら、この設定をオフにするべきだ。
そう思って、オフにする方法を画面で確かめたことがある。
たぶん、この11か月のどこかだったと思う。
でも、オフにはできなかった。
オフにすると、その月に使った分は、1回払いで請求される。
一方で、それまでに積み上がったリボ払いの残高の支払いは、そのまま続く。
毎月約8万円の支払いに、その月に使った分が上乗せされる。
毎月の利用は、少ない月でも約2.6万円、多い月は約10.8万円あった。
その分を上乗せして払うのは、厳しい。
それも、分かっていた。
だから、オフの仕方だけを確かめて、画面を閉じた。
減らないと分かっている仕組みの中にいた。
そこから出るための支払いが、重かった。
第6章:払ってきた利子を、初めて足した
これから払うことになる利子は、時々計算していた。
管理表には返済のシミュレーションのシートがあって、ときどき更新していた。
借入先ごとに、残高と金利と毎月の返済額を入れる。
すると、月ごとに利子と元金と残高が並んでいく。
このまま返し続けたら、完済までにいくら利子を払うのか。
いつ、借金がなくなるのか。
その数字は、見たことがある。
金額は、もう覚えていない。
覚えているのは、見たときの感覚だけだ。
こんなに払うのか、完済までこんなにかかるのか。
そう思った。
先のことは、そうやって計算していた。
毎月の利子の額も、毎月見ていた。
でも、それまでに払ってきた利子を足したことは、一度もなかった。
今回、明細を並べて、初めて足した。
11か月で、267,669円。
ひと月の利子の額は知っていたから、金額そのものには、そこまで驚かなかった。
あらためて感じたのは、別のことだった。
912,000円を払って、残高は減っていない。
そのうち267,669円は、何も減らさないまま消えていた。
数字を並べてみると、それがはっきりと目に見えた。
第7章:その後
2024年の夏の終わりに、カード会社から案内が届いた。
たしか、メールだったと思う。
リボ払いの手数料の率を、年15%から年18%に引き上げるという内容だった。
すでにある残高も、対象になる。
たった3%だ。
でも、当時の残高は約200万円あった。
単純計算で、毎月の手数料は約2.4万円から約2.9万円に増える。
毎月の支払額は変わらないので、元金に回る分が、その分だけ減る。
バカにならない負担だと思った。
この案内は、僕が両親に相談することを決めた、きっかけの一つになった。
→ 親に400万を借りた話。総額を正直に言えなかった、相談した夜
2024年の秋、両親から借りたお金で、このリボ払いの残高のうち1,566,000円を返した。
自動でリボ払いになる設定も、そのころにオフにした。
残ったリボ払いの残高は、約41万円になった。
手数料の率は、予定どおり年18%に上がった。
それでも、毎月の手数料は約2.4万円から、約0.4万〜0.6万円に下がった。
率は上がったけれど、残高が大きく減ったからだ。
設定をオフにした後は、その月に使った分を1回払いで払いながら、リボ払いの残高を返していくことになった。
あれだけ重いと思っていた支払いは、残高が減っていたこともあって、思ったほど重くはならなかった。
大きな出費があった月を除けば、毎月の支払いは、返済前と大きくは変わらなかった。
設定をオフにしても、リボ払いという選択肢は、いつでも手の届くところにあった。
その後、使ったあとでリボ払いに変えた月が、何度かあった。
リボ払いの残高は、一度は大きく減ったあと、また増えた。
そのリボ払いの残高は、2026年7月に、おまとめで別の借入に移した。
→ おまとめローンで返済先を4社から2社に。金利は下がって、総額は増えた
借金が減ったわけではない。
返す先が変わっただけだ。
結び
毎月の利子は、見ていた。
これから払う利子も、時々計算していた。
それでも、払ってきた利子の合計を計算したことはなかった。
11か月で、約26.8万円。
足してみて分かったのは、金額の大きさよりも、その重さだった。
借金をするということは、かなり重い足かせをはめられるということだ。
僕はそれを、数字で目に見える形にして、あらためて実感した。
どれだけ利子を払っているのかを、意識しておくこと。
僕は今、それがいちばん大事だと思っている。
このカードのリボ払いの残高は、もうない。
でも、その分、おまとめの借入が増えた。
金利は下がったけれど、今も利子は払い続けている。
だから今日も、自転車に乗って、稼ぎに行く。
複利の奴隷から、成り上がるまで。



コメント