銀行のカードローンは、総量規制の対象外だった。僕の利子付きの借金の約7割は、その外側にあった

銀行のカードローンは、総量規制の対象外。総量規制の内側は約138.2万円、外側は約313.5万円。利子付きの借金の約7割は、外側にあった 借金返済の軌跡

総量規制という言葉は、知っていた。

貸金業者から借りられるのは、年収の3分の1まで。

カードローンも、その中に入っていると思っていた。

2026年9月末の時点で、僕の利子付きの借入は、約451.7万円あった。

そのうち、総量規制がかかっていたのは、約138.2万円だけ。

残りの約313.5万円は、総量規制の外側にあった。

銀行のカードローンだったからだ。

第1章:総量規制がかかるのは、貸金業者だけ

総量規制は、貸金業法という法律に定められている。

貸金業者は、原則として、借り手の年収の3分の1を超える貸付けをしてはいけない。

この3分の1は、すべての貸金業者からの借入を合わせて数える。

対象になるのは、貸金業者からの借入だ。

消費者金融や信販会社のカードローン、クレジットカードのキャッシングがこれに当たる。

銀行は、貸金業者ではない。

金融庁の資料にも、銀行のカードローンは総量規制の対象にならない、と書かれている。

同じ「カードローン」という名前でも、どこから借りるかで、対象となる法律が違う。

もう一つ、紛らわしいことがある。

銀行のグループに入っている消費者金融は、銀行ではない。

貸金業者なので、総量規制の対象になる。

僕のカードローンを、総量規制がかかるかどうかで分けると、こうなる。

借入先 種類 総量規制 2026年9月末の残高
カードローンA 信販会社 対象 約138.2万円
カードローンB 銀行 対象外 0円
カードローンC 銀行 対象外 約313.5万円
カードローンD 銀行のグループ会社の消費者金融 対象 0円

利子付きの借入のうち、約7割が、総量規制の外側にあった。

第2章:僕の頭の中にあった上限は、1つだった

僕の頭の中では、上限は1つだった。

クレジットカードも、カードローンも、年収の3分の1まで。

そう思っていた。

だから、おかしいと思ったことがある。

いつだったかは、覚えていない。

持っていたクレジットカードの1枚で、枠が200万円を超えたときだ。

総量規制があるのに、枠が200万円?

でも、僕は調べなかった。

3分の1というのは、そこまで厳しいものではないのかもしれない。

支払いを滞らせたことはないから、信用があれば、特例のようなものがあるのかもしれない。

そんなふうに、のんきに考えた。

枠が増えているのだから、いいか。

それで、終わりにした。

そのカードの枠は、そのあと300万円になった。

その頃には、自分の信用が上がったのだと受け止めていた。

実際には、ショッピング枠には、はじめから総量規制がかかっていなかった。

その話は、別の記事に書いた。

→ クレジットカードのショッピング枠に、総量規制はかかっていなかった。僕の枠は300万円あった

第3章:外側だと知っていたのは、おまとめだけ

ただ、銀行について、まったく知らなかったわけではない。

銀行のおまとめローンは、総量規制の対象外。

それは、知っていた。

2018年頃、僕は借金をまとめたくて、銀行のおまとめローンを探した。

そうして申し込んだのが、カードローンCだ。

総量規制の外側だからといって、審査がなかったわけではない。

年収を証明する書類を出した。

ほかの借入についても聞かれた。

借りられるようになるまで、半月ほどかかったと記憶している。

決まった枠は、20万円だった。

まとめられる額ではなかった。

理由の説明は、受けていない。

その銀行とは、口座を開くところからの新しい取引だった。

給与の振込口座でもなかった。

収入は、給与だけ。

カードのリボ残高も大きかった。

そのあたりが影響したのではないか、と僕は思っている。

枠が決まったとき、半年以上たてば増枠を申し込める、と言われた。

でも、僕は申し込まなかった。

通る気がしなかったからだ。

カードローンCの枠は、そのあと約8年、20万円のままだった。

外側にも、上限はある。

2017年に、全国銀行協会が、銀行カードローンについての申し合わせを出している。

2018年に公表された金融庁の調査では、その後、多くの銀行が、年収の証明を求める基準を厳しくし、融資の上限を自分たちで設けるようになったとされている。

法律で決まった一律の上限ではない。

銀行ごとに決めている上限だ。

実際には、銀行は、おまとめに限らず、そもそも総量規制の対象ではない。

僕が知っていたのは、「銀行のおまとめは対象外」という半分だけだった。

第4章:外側に、借金が集まった

もう1本の銀行のカードローン、Bを契約したのは、2020年だ。

2024年の夏、僕は借入をまとめるつもりで、Bの増枠を申し込んだ。

審査は、通らなかった。

2026年の春、そのBについて、今度は銀行から増枠の案内が届いた。

審査を受けて、枠は70万円から120万円になり、金利も下がった。

そのときも、総量規制のことは考えなかった。

クレジットカードの枠は、長く使って支払いを滞らせなければ、申し込まなくても上がることがある。

僕は、それと同じようなものだと思った。

長く使って、遅れもなかったから、信用がたまったのだと受け止めた。

そして2026年7月、約8年、20万円の枠のままだったカードローンCに、増枠を申し込んだ。

このカードローンは、ほかの借入をまとめる使い方もできると、銀行のサイトで案内されている。

僕は、ほかの借入をまとめるつもりで、目的の欄では「借入をまとめたい」を選んだ。

一次回答の枠は、申し込んだ額には遠く届かなかった。

まとめられる額ではなかった。

その電話で、ほかの借入をまとめる前提での申し込みもできると言われた。

そこから、ほかの借入について細かく聞き取りがあった。

最終的に決まった枠は、360万円。

このおまとめで、Bの残高と、クレジットカードのリボ払いの残高を、Cに移した。

おまとめの経緯は、以前の記事に詳しく書いた。

→ おまとめローンで返済先を4社から2社に。金利は下がって、総額は増えた

9月末のカードローンCの残高は、約313.5万円。

総量規制の外側だ。

結び

総量規制は、知っていた。

銀行のおまとめが外側だということも、知っていた。

でも、その上限がどこまでかかるのかを、半分しか知らなかった。

枠が200万円を超えたとき、おかしいとは思った。

それでも、確かめなかった。

制度が悪かったとは思っていない。

確かめなかったのは、僕だ。

お金は、人生を大きく左右するものだと思う。

そのお金を借りるということを、僕はよく知りもせずにやっていた。

それが、僕が複利の奴隷になった一因だと思っている。

もっとも、知識がなくても、家計をしっかり把握して管理していれば、複利の奴隷にならずに済んだかもしれない。

僕の場合は、知らずに借りて、家計も把握していなかった。

その両方だった。

リボ払いで膨らんだ残高は、今は銀行のカードローンに移っている。

その利子を、今も払い続けている。

→ リボ払いを11か月続けて、手数料は約26.8万円。それでも残高は減らなかった

今回、知らなかったことを、一つ学ぶことができた。

これからも、お金のことは学び続けていく。

複利の奴隷から、成り上がるまで。

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