Uber Eats・出前館・Rocket Now・Amazon Flexを配達員目線で比較(2026年10月)

配達4社を3か月ぶりに比べた定点観測#2。出前館の売上の割合は2026年7月の約61%から10月の約34%へ、約半分に フードデリバリー

前回、Uber Eats・出前館・Rocket Nowの3社を、配達員の目線で比べた記事を書いた。2026年7月のことだ。そのときの僕の結論は、「主軸は出前館に置きつつ、UberとRocket Nowも開いておく」だった。

→ Uber Eats・出前館・Rocket Nowを配達員目線で比較(2026年7月)

あれから3か月。前回は「半年ごとくらいに」と書いたが、少し早めに2回目を書くことにした。この3か月で、僕の稼働の中身が大きく変わったからだ。まず、4社目として、Amazon Flexが加わった。それから、Rocket Nowの報酬の仕組みも変わった。そして、主軸だったはずの出前館の割合が、半分ほどに下がっている。

今回も、どこが一番稼げるかを決めたいわけではない。2026年10月時点の、一人の配達員から見た景色の記録だ。

同じ物差しで、もう一度

定点観測は、同じ見方で時点を重ねていくことに意味がある。だから今回も、前回と同じ5つの軸で見る。報酬単価、クエスト(件数や時間帯に連動した追加報酬)、ランク制度、エリア依存、副業との相性だ。

ただ、Amazon Flexは、ほかの3社と報酬の決まり方が違う。フードデリバリーの3社は、1件ごとに報酬が決まる。Amazon Flexは、ブロックと呼ばれる時間の枠ごとに報酬が決まる。配達が1件でも、なくても、同じ報酬額だ。

同じ表に並べると、比べられないものを比べることになる。そこで、3社は前回と同じ形で並べ、Amazon Flexは別の表で足すことにした。

3か月で、主軸が変わっていた

まず、数字を並べる。今回は2026年10月1日から24日までの集計だ(25日は稼働していない)。前回は7月27日時点の集計だった。

Uber Eats 出前館 Rocket Now
前回 今回 前回 今回 前回 今回
平均単価(1件) 約500円 約436円 約660円 約609円 約530円 約383円
件数 192件 141件 247件 91件 19件 23件
Amazon Flex
ブロック数 23本
1ブロックあたり
(プロモーションなし)
約1,564円(税込)
1ブロックあたり
(プロモーション込み)
約1,708円(税込)

※前回は7月27日時点、今回は10月24日時点の集計。

売上の割合。前回(2026年7月1日〜27日)は出前館約61%・Uber Eats約36%・Rocket Now約4%。今回(2026年10月1日〜24日)はUber Eats約37%・出前館約34%・Amazon Flex約24%・Rocket Now約5%

一番大きく変わったのは、出前館だ。件数は247件から91件へ、約3分の1になった。売上の割合は約61%から約34%に下がり、Uberとほぼ並んだ。代わりに、Amazon Flexが売上の約4分の1を占めるようになった。

1件あたりの単価は、3社とも下がっている。10月に入って閑散期になったことが、一番の理由だと僕は見ている。

もう一つ、断っておくことがある。10月は、身内に不幸があり、稼働できない日が続いた。稼働した日は24日間のうち14日だ。だから、売上の合計を7月と比べることはしない。今回見ているのは、その中身の割合だ。

全体の時給換算は、7月(月全体)が約2,048円、10月が約1,918円だった。会社ごとの時給は出せない。複数のアプリを同時にオンラインにして待っているからだ。

出前館 ── 1件はまだ厚い。でも、受けることが少なくなった

出前館の1件あたり約609円は、フードデリバリーの3社の中では今も一番高い。前回書いた「1件が厚い」は、10月も変わっていない。それでも件数は約3分の1になった。理由は二つある。

一つは、提示の額だ。僕は以前から、2件の配達なら約1,000円を受ける目安にしている。シングル(1件だけ)の依頼も、距離や配達先と報酬額を比べて、割に合うかどうかで決めてきた。ところが10月に入ってから、目安に届かない提示が増えた。シングルはほとんど見送り、2件セットだけを拾う夜が多くなった。

もう一つは、拘束の長さだ。出前館の配達は長距離になることが多く、今いる場所から遠く離れた店舗の配達依頼が届くこともある。そうした配達の途中でAmazon Flexの提示が来ても、受けられない。Amazon Flexのブロックは、開始時刻の前後5分以内に拠点でチェックインしないといけないからだ。

出前館の仕組みそのものは、前回と変わっていない。提示された額は、受けたあとで変わることはない。店舗で長時間待たされた時にサポートに確認したが、報酬は変わらないとのことだった。逆に、配達依頼を受けたあと、店舗が閉まっていた場合でも、提示額のまま支払われた。

雨の日は、1件の報酬が上がった。10月24日は雨の夜で、最初に受けた2件セットは1件あたり約993円だった。ただ、雨が止んだあとのセットは、1件あたり約500〜600円に戻った。

出前館の1件の報酬が、ここ3年でどう動いてきたかは、明細を並べて別の記事に書いた。

→ 出前館の明細を3年分並べた。1件の報酬は、ほとんど変わっていなかった

Uber Eats ── 待つ間の、短い1件

Uberの仕組みも、前回とほとんど変わっていない。基本の配達報酬に、日跨ぎクエストやピークタイムのクエストが重なる形だ。

10月の提示を記録してみると、Uberの報酬額は1分あたり21〜23円に集まっていた。時給にすると約1,300円前後だ。短距離の最低額(320円)の依頼だけは、1分あたり25円前後になる。

それでも、10月の件数はUberが一番多い。理由は、Amazon Flexとの組み合わせにある。Amazon Flexの提示を待つ間に、拠点の近くで終わる短い配達を受ける。それに一番向いていたのが、Uberの短距離の依頼だった。10分前後で終わる1件なら、Amazonのインスタントオファーが来ても受けられる可能性が高い。

Uberの単価が約500円から約436円に下がったのも、閑散期に入ったことが大きいと思う。短い配達を選んで受ければ、1件の報酬はその分小さくもなる。

もう一つ、僕は以前から、配達中に来る「追加」の依頼を基本的には受けないようにしている。受けるのは、クエストの件数を積み上げたいときくらいだ。追加の依頼は、単独で来る依頼より報酬額が低いことが多い、というのが僕の受け止めだ。追加を受けると、配達の順番が想定と変わることもある。

クエストの詳しい仕組みは、以前に別の記事で書いた。

→ Uberのクエストとは? 仕組みと、3つのリスクを解説

Rocket Now ── ポイント制になった

Rocket Nowは、この3か月で仕組みが変わった。2026年9月9日から、ランク制度(リワードプログラム)がポイント制になった。

ランクの名前と上乗せの率は、前と同じだ。一番上のゴールドプラスで報酬に+30%、一番下のグリーンで+10%。変わったのは条件の数え方で、配達の「件数」から「ポイント」になった。条件は地域によって違い、僕の場合、グリーンの条件は、直近2週間で1,000ポイント・毎週300ポイント以上・配達完了率50%以上だ。

この数字は、前の制度の件数のちょうど10倍になっている。そのまま読むと、1件を10ポイントとして数えているようにも見える。

ところが、実際の依頼の画面に出るポイントは、10ポイントではなかった。僕が記録した範囲では、1件の依頼で7〜9ポイントのものが多く、2件まとめた依頼で19ポイントだった。金額とポイントも比例していない。1ポイントあたりに直すと、約38円から約69円まで開いていた。

つまり、「1,000ポイント=100件」とは読めない。条件に届くまでに何件かかるかは、依頼の中身次第ということになる。

10月26日にアプリを開くと、僕の今週のグループは「なし」だった。直近2週間で獲得したポイントは160(先週130・今週30)。配達完了率は36%だった。グリーンの条件の、毎週300ポイントにも、完了率50%にも届いていない。

この2週間の配達は23件だったので、1件あたり約7ポイントになる。この割合で計算すると、グリーンの毎週300ポイントは約43件にあたる。前の制度では、グリーンの条件は毎週30件だった。少なくとも僕の配達の中身だと、同じグリーンに必要な件数は増えたように見える。

配達完了率が低いのは、断った依頼も数に入るからだ。完了率は、割り当てられた依頼のうち、配達を終えた割合で計算される。受けなかった依頼も、割り当てとして数えられる。僕は条件の合わない依頼を断ることが多いので、この数字になる。

10月の僕のRocket Nowは23件で、前回と同じくサブの位置づけだ。1件あたり約383円は、3社で一番低かった。ランクの上乗せを取りにいくなら、Rocket Nowを中心に走る必要がある。ただ、僕のところには、Rocket Nowの依頼があまり来ない印象がある。ランクが低いからなのか、断ることが多いからなのかは分からない。今のところ、メインにする決め手がない。

Amazon Flex ── 時間で報酬額が決まる、4社目

Amazon Flexを始めたのは、前回の記事を書いたあとの8月だ。今は主に、すぐ始まるブロックが提示される「インスタントオファー」を受けている。

→ 前日に取るか、その日に受けるか。Amazon Flexの2つのオファー

報酬額は、ブロックの時間で決まる。平日の夜なら40分で1,533円、30分で1,150円(どちらも税抜)。1分あたり約38円だ。深夜は40分で1,400円、1分あたり35円になる。Uberの1分あたり21〜23円と比べると、1.5倍以上ある。

そして、この報酬は配達の有無に関係なく支払われる。10月に受けた23本のうち、配達があったのは13本、配達がないまま終わったのは10本だった。とくに23時台の1,400円のブロックは、9月からの記録で10回中9回が配達なしだった。

閑散期の僕にとって、これは大きかった。フードデリバリーの3社は、注文が少なければ依頼も来ない。Amazon Flexは、ブロックを受けた時点で報酬額が決まる。10月に出前館からAmazon Flexへ重心が移ったのは、閑散期に入って、Amazonのインスタントオファーを受けるほうが効率がよくなったからだ。

ただ、いいことばかりではない。インスタントオファーは、いつ来るか分からない。次の提示までの間隔は、短いときで5分、長いときで1時間以上あった。平日の夜は、受け付けをオンにしてから最初の提示まで1時間前後かかることが多い。その待ち時間をどう埋めるかで、1日の売上が変わる。僕の場合、その答えがUberの短距離の依頼だった。

事前に予約するブロックもある。ただ、僕が見た事前のブロックは、40分で900円(税抜)だった。インスタントオファーの約6割の報酬額だ。本業がある僕には、1週間先の予定を組むことも難しい。

週ごとのプロモーション(決まった本数を走ると上乗せがもらえる仕組み)も、10月の間に形が変わった。最初の段が5本から10本になり、その報酬額も少しずつ下がっている。10月に僕が届いたのは、最初の段が5本だった2回だけだ。

Amazon Flexの報酬額やプロモーションは、サービスが始まったばかりの時期のものかもしれない。だから僕は、今の報酬額を年間の目標や稼働の計画の前提にはしていない。

一社に依存しない、の中身が変わった

前回、複数のアプリを開いておく理由を二つ書いた。その時々で稼げるところを選べること。そして、一社が止まったときの保険になることだ。

この二つは、今も変わらない。変わったのは、選び方だ。前回は、どの会社の1件が高いかで選んでいた。今は、その1件のあとに、次の何を受けられるかで選ぶことが増えた。

Amazon Flexの提示を待つ間は、短く終わる依頼が合う。10月の記録では、Rocket Nowの0.7kmの依頼のような短い配達は、ブロックとブロックの間に収まった。出前館の2件セットは、1件の報酬は高くても収まらなかった。

依頼の報酬額だけを並べても、僕がどれを受けたかは説明できない。受けたあとにどこにいて、何分拘束されるか。それによって、同じ報酬額の依頼の価値が変わる。

一社が止まる、ということでいえば、国内のフードデリバリーでは、9月30日にmenuがサービスを終えた。僕はmenuに登録していなかったので、外から見ていた立場になる。体感としては、10月の稼働で何かが変わったという感じはなかった。

結び

並べてみると、この3か月で大きく変わったのは、各社の仕組みよりも、僕の受け方のほうだった。仕組みが大きく変わったのはRocket Nowくらいで、出前館の1件が厚いことも変わらない。それでも、閑散期にAmazon Flexが加わったことで、主軸が一社ではなくなった。閑散期は、Amazon Flexが強い。今のところ、僕はそう感じている。

今の形が続くかは分からない。年末の繁忙期に入れば、出前館の依頼が増えるかもしれないし、Amazon Flexの報酬額も変わるかもしれない。だから、次もまた同じ物差しで並べてみたい。

ここまで書いてきたことは、あくまで僕の場合の話だ。稼働できる時間も、走るエリアも、人それぞれ違う。どの会社が合うのか、どう組み合わせるのかは、これを参考程度に、最後は自分で考えてみてほしいと思う。

僕も、そのときどきの条件を見ながら、選んで走っていく。

複利の奴隷から、成り上がるまで。

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